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Nagoya City Green Civil Engineering Bureau — 2026

Urban Infrastructure DX

都市インフラDX 基盤システム

役割
Lead Product Designer
クライアント
Nagoya City Green Civil Engineering Bureau
年
2026
サービス
Product Design, UI/UX, Design System, Frontend
Urban Infrastructure DX

名古屋市緑政土木局の RFI に応答する Eukarya プロトタイプ紹介デッキ。公園・施設の GIS と、点検・修繕の業務ワークフロー(庁内職員 × 現場業者)を単一スタックで提供する実装例。

背景・提案位置付け、ソリューション概観、コアモジュール、データ連携、アーキテクチャ/運用、RFIマッピング、ロードマップ、Appendix、Brief。

このプロジェクトの核は、「庁内業務と現場業者を一つのシステムで扱える」ことです。 職員は地図と案件管理、業者はタブレットで現場入力を行い、両者が同じデータベース・同じデータモデルで動いています。 そのため、連携層や同期処理、整合監視が不要なのが構造的な強みです。

ここで RFI の背景と現状課題を説明します。名古屋市の RFI は、「複数ベンダを共通DBで繋ぐ」前提の構成です。ただ、その方式ではデータ整合コスト、同期遅延、UX・運用分断、ベンダロックインといった構造的な問題が発生します。私たちは、庁内と現場を一つのシステムに統合することで、それらを構造ごと回避しています。

RFI が要求する 8 つの領域を一覧にしました。各カードのバッジで実装状況が分かるようにしてあります。緑が「対応済み」で 4 つ、黄色が「一部対応」が 1 つ、グレーが「今後拡張」予定です。

ここがソリューションの核心です。左が名古屋市が想定している分離調達モデル、右が私たちの一体型アプローチ。下に 3 つの利点を並べました。一貫性、低い統合コスト、速い反復、この 3 つを単一システムで実現します。

ロールは管理者、職員、業者の 3 つです。市民向けの公開 UI は今のところ未実装で、データを外部に出す Delivery API だけ用意しています。

全体の画面マップです。管理者・職員、業者、リファレンス・デモの 3 グループに分けて整理しています。

メインの地図画面です。MapLibre と PostGIS でできていて、点検や修繕の更新がリアルタイムで地図に反映されます。

都市インフラを一枚の地図にまとめた統合マップです。気になるエリアにズームすると施設が一つひとつのピンで表示され、クリックすればその場で写真や諸元を確認できます。

スキーマは 6 種類のアセットを用意してあります。最新プロトタイプで実装しているのは 2 種類、公園境界と公園施設です。残りの道路・街路樹・舗装区間・河川はデータモデルだけあって、必要になったら同じ仕組みで追加できる作りです。点検や修繕はどのアセットにも同じパターンで紐づけられます。

公園の資産を一覧できる台帳です。検索に入力するだけで瞬時に絞り込め、行をクリックすればその場で詳細が開きます。

公園施設の詳細画面です。写真や基本情報に加え、構造ランクや摩耗ランクなどの健全度評価、過去の点検履歴や補修履歴までを一元管理できます。施設ごとの状態変化や対応履歴を時系列で確認できるため、維持管理や修繕計画の判断を効率的に行えます。

案件管理のフローです。業者さんが現場で写真と一緒に提出、管理者が確認、確定の 3 ステップ。緊急度と部位ランクでトリアージできます。

公園アセットおよび点検案件の一覧画面です。公園や施設などのアセット情報を検索・フィルターしながら管理できるほか、点検案件は未確認・確認済みや緊急度、対応状況で絞り込むことができます。目的の案件や資産情報へ素早くアクセスできるため、日常の維持管理業務や対応状況の把握を効率的に行えます。

案件の詳細画面。業者提出 → 管理者確認 → 確定のフロー。点検案件の詳細です。対象の施設や点検結果を確認し、「確認」を押すとステータスが完了に切り替わります。

業者ポータルは現場で使うことを想定してモバイル最適化しています。HEIC 写真対応、フォーム下書き保存、写真上限 3 枚など、現場の制約を踏まえた設計です。

業者用モバイル画面。現場で写真と一緒に点検結果を提出します。現場の業者さんがタブレットから入力する画面です。一覧から点検を開いて評価を選び、その場で提出まで完了します。現場の業者さんがタブレットから入力する画面です。一覧から点検を開いて評価を選び、その場で提出まで完了します。

公園や施設の境界をブラウザ上で直接編集できる機能です。MapLibre Draw で頂点をドラッグ・追加・削除でき、編集結果はすぐに PostGIS に保存されます。手で編集したものはフラグで保護され、外部データの再取り込みで上書きされません。

公園の形を編集する画面です。頂点をドラッグして境界を直し、新しい区域を描いて結合すれば一つの公園にまとまります。最後に保存して完了です。

データベースの主要テーブルです。緑が現プロトタイプで実装済み、グレーがスキーマだけ用意してある未実装です。実装済みは公園境界・公園施設(アセット系)と、cases・点検記録・修繕記録(案件系)の 5 つ。道路・街路樹・舗装区間・河川、工事イベント、版管理、OSM 同期などはスキーマのみの未実装です。

外部システムとの連携層です。FIWARE NGSI-LD標準に準拠しているため、自治体クラウドや他ベンダーのシステムとも連携できます。

Delivery API 経由のデータ配信の実装エリア。NGSI-LD と OGC で外部システムに公開できます。市民向け公開 UI は本プロトタイプには含まれません。 外部システムへデータを届ける配信APIです。公園や施設の情報を標準フォーマットで取得でき、件数やページ送りもそのまま確認できます。

OGC API に対応したデータ配信デモです。公園や施設の情報を GeoJSON やベクタタイルとして取得でき、地図描画や外部システムとの連携に活用できます。タイルデータは PostGIS から直接生成し、PMTiles を利用することでクラウドネイティブな配信構成にも対応しています。NGSI-LD と OGC という二つの国際標準をサポートしているため、他ベンダーのシステムや一般的な GIS ツールからもそのまま利用できる高い相互運用性を実現しています。

地理空間データを国際標準の形式で配信するAPIです。提供しているデータの一覧から地物をそのまま取得でき、標準に沿っているので他のシステムともすぐに連携できます。

ベクトルタイル(MVT / PMTiles)で公園データを配信するデモです。地図上に公園ポリゴンを軽量かつ鮮明に表示し、市内へズームしても快適に閲覧できます。公園をクリックすると、名称・ID・分類・区などの地物属性をポップアップで確認でき、配信エンドポイントもあわせて提示します。

使っている技術の一覧です。フロントエンド、バックエンド、データ・インフラの 3 列でまとめました。

【Brief 時点の提案構成(Target architecture)】FIWARE の Scorpio/Orion-LD など NGSI-LD ブローカーを Twin 層に置いた 5 層スタックの将来像です。現プロトタイプはブローカーを使わず、Fastify の /delivery が PostgreSQL から直接 NGSI-LD 変換して配信しています。

デプロイ環境は 2 つで、同じサーバ上でコンテナを分けて運用しています。本番に手を入れずに v1 を保ったまま、staging で検証できます。

政府クラウド対応です。ISMAP 適合志向で監査ログやアクセス制御を標準装備。Docker ベースなので政府クラウドへの移植が容易です。

ここが RFI 5 業務への対応表です。職員ポータルと施設点検は対応済み、市民ポータルは一部対応(Delivery API)、許認可と組織管理は今後拡張という状況です。

ロードマップです。Phase 1 は完成して稼働中、Phase 2 は今進行中、Phase 3 は将来候補。

デザインシステムです。Tailwind と shadcn/ui で構築しています。実際に動いているシステムが /design-system で確認できます。

ライブデザインシステム画面。/design-system で全 14 セクションのコンポーネントが見られます。

アプリで実際に使われている色や文字、ボタン・テーブルなどの部品を、そのままブラウザで一覧できるページです。その場で動かして確認でき、デザインと実装がいつも一致した状態を保てます。

まとめです。差別化ポイントは 3 つ。単一システム、標準準拠(NGSI-LD・OGC)、既に 4 環境で稼働中、というところです。